暮らし

矛盾だらけの水道屋!?工事コストなんてどこも一緒のはず

08e52cdf6522eafd070571b437159297_m

郵便ポストに水道修理の広告マグネットが入っていた事はないだろうか?
水道屋って本当に多い。馬鹿みたいに多い。

価格が高いなんてよく言われているけど、実はどの業者も比較して選ぶ価値ないくらい価格は同じはずだ。

疑問に思いません?業者が多いっていう事はそこに競争が起きて、本来は価格が下がるはず・・・。
でも水道屋は違う。
水道屋はむしろ互いに価格を上げている感じ。

コストの内訳を私なりに表してみた。

トイレつまりの修理を行った場合、一件あたりの最低コストは・・・
1 修理に来た作業員の人件費
2 出張費
3 トイレのつまりを直すために必要な工具、作業車代

以上の3つ。

1 修理に来た作業員の人件費
平均10,000円かな。一番のコストは人件費。
作業時間に1時間だろうが4時間だろうが平均してこの値段。

2 出張費
当然ながらトイレの詰まりをカーディーラーのようにお店に持ち込んで直すなんて事はできないので、水道屋に来てもらう事になる。作業車のガソリン代、駐車場代などが掛かる。平均で2,000円くらい。

3 工具代、作業者代
最近見積もりや請求書に記載する業者は少ないと思うけど、「部品磨耗代」なんて書いてあればこれのこと。詰まりを修理する為に買った工具代は、お客さん達がそれぞれ割り勘して負担するイメージ。工具一式に15万円、作業車が200万〜300万円。
請求されるとしたら1,000円くらいかなーと。

以上が純粋なコスト。
※「作業工賃」は利益に入るのでコストには含まない。

つまりコストを下げる要素がほとんどないということになる。
製造メーカーであれば人件費の安い国で部品を生産し、コストを下げるなどできるが。水道屋のコストダウンは打ち止め。

強豪とも差別化しにくい仕事だ。不具合を直せばいいだけなのだから。付加価値を生み出すのはなかなか頭を捻らないと。

そんな状態で、数多くいる水道屋からどのようにしてお客さんを奪い合うのか?

そう『広告』。大手水道修理はこの広告がコストに含まれている。

冒頭のマグネット広告もそうだし、ほとんどの水道屋は芸能人起用のCMでPRしていくしかないのだ。どの水道屋も値下げ競争するどころか、ただの広告競争になってその負担をお客さんに請求するわけである。

そんな業界事情もあって「水道屋は高い」なんてイメージが付いているわけだと思う。

詰まりなんて何年も起こるものじゃないし、2〜3社くらいに減らしてもっと質の高いサービスの向上に努めてもらいたいものだ。

お客が困るよほんと。

コラム一覧に戻る »